あ〜ぴょんの山レポ 四国の山トップページへ
〜2006年4月23日/戸中山(1,261m)〜
去年の秋から、「登らねば」と思っていた戸中山に、友人のぬかりちゃんと
二人で登ることにした。
ある方の掲示板で得た情報どおり、ササの藪漕ぎルートと別の、
快適な刈り上げルートが本当にできているのか、確かめなくては。
3月下旬はまだ工事中だった、東滝駐車場への車道もきれいに仕上がっていて、
無事、一番上の東滝駐車場に到着。
ここからは、滝の遊歩道ではなく、尾根のすぐ下に延びた作業道をのんびり歩きます。
だいたい40分ぐらい。道幅は車が通れるぐらいだけど、路肩が割れていたりしているので
あんまり縁っこを歩くと崩れるかもしれません。
未舗装で、途中に土砂が流れた跡とかあってその上に木が生えていたりするので、
たとえ入り口のチェーンが外されていたとしても、車でこの道に侵入するのは
やめておいた方がいいと思う。途中で必ず通行不能になります。
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のんびり作業道を歩いていく〜。 |
ツツドリやウグイスの声を聞きながら、ず〜っと歩いて、やっと戸中山登山道まで来た。
ここからは渓流沿いに奥へ、ササのトンネル状の登山道へ入ります。
すぐに渡渉点があるので足元に注意して渡って、さらに奥へ渓をつめていく。
そして植林帯へ。
あ〜ぴょんは、戸中山の山頂まで行ったのは1回だけだけど、
この植林帯から尾根に上がって、その先のNTT反射板跡地のピークまでなら
何度も登っているので道はわかっている。でも、なんせ新しいルートが付いているなら
それを行かなくちゃいけない。
何でも、渡渉してから西へ派生する尾根に上がって、刈り払われた快適なルートを進むのだ
そうだから、新しいテープが付いていないか、渡渉してからずっときょろきょろ見ている。
だけど、、、明瞭な登山道はただ1本、以前と同じ、植林帯の中のお馴染みの
ルートなのである。う〜ん、、ニュアンス的には新しいルートが付いたような感じに
受け取ったけど、この辺はまだ同一なのかも、、その、西に派生する尾根と言うのも、
以前のルートが通る尾根1本しかない気がするし、逸れるとすれば、反射板跡地以降の
ササの中かな、、
という推察を、実は来る前から頭の中で巡らせていた。だけど、思い込むのもよくないので、
あたりを見ながら登る。
登りながら、やっぱりこの辺はわざわざルートを変える必要性はないよな、、という結論に
達してはいたのだけど。
それにしても、ぬかりちゃんはやっぱし肺活量が並外れいているだけあって、元気だな。
どんどん登っていく。きょろきょろしているうちに先行されてしまった。
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植林帯の中の登山道。
だんだん勾配が増していきます。 |
植林帯が終わる頃、道は足場がやや狭い横崖を渡ったりしたあと、尾根上に出た。
登山道を登り始めて30分ぐらいです。そこから先は、私が前に出る。
尾根には、小ぶりの紫ピンクのツツジが、終わりかけながらけっこういっぱい咲いていた。
来年は、もう少し早い時期に来てみようか。
尾根を登りきって、NTT反射板跡地に着いた。相変わらず枯れ草が雑多に生えていて、
今はあんまり小休止したいと思う場所ではない。
以前はもっとマシだった気がするし、見晴らしがいいのでここでラーメン沸かして
食べたりもしたんだけどねー。
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NTT反射板跡地。
枯れ枝が溜まっていて、
あんまりくつろぎ気分になれません。 |
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ここからは、長沢山をはさんで
大橋ダムと長沢ダムが見えていたと思うけど、
これは、長沢ダムの方だったかな。 |
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ぬかりちゃんも、あんまり休憩したがらないので先へ進んでみることにした。
以前のルートがあった方向を見ると、テープもあるし、なんか道、きれいやんか。
んーと、、、やっぱこれだよねー、行ってみよー、
ってことで、どんどん進む。きれいに刈られて、広いし、ツツジがいっぱい咲いちゅう。
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びっくりするぐらいきれいになっちゅう。 |
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こんなにツツジがいっぱいあるのに
前は背丈より高いササのブッシュのせいで
ぜんぜん見れんかったきねー。 |
今日は雨の心配はなさそうやけど、雲がさして、時間もちょっと遅めやけど、やっぱり
先まで道を確かめたい。いきなり以前のような、ササのブッシュに突入してしまったら
そこで引き返すんだけど、どこまでも、快適な登山道…。
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この大きな岩まで来たらもう山頂は近い。 |
結局、山頂まで、以前のルートと大きく外れることはなく、ただ、すばらしく快適に
進める登山道と化して、私たちをいざなってくれたのでした。
あの、「もももう、勘弁してくれーっ!」って言いながら、だけど口を開けたらササの枝葉が
入ってくるし、サングラスをしててもササでシバかれ顔は細かい傷だらけ、
軍手をしてても手首はササに引っ張られて袖は捲れ、やっぱりお肌は傷だらけ、
位置を確認したくても辺りを見回すことさえできないほどのササの海で、
頼りは足元の、かすかな踏み跡だけ、だからずーっと下を見てるだけ、、という
藪漕ぎ50分は、もうありません。
山頂もしかり、、です。
前は、数メートルの丸い円状にササが刈られているだけで、
頭上の空しか見えなくて、あんな過酷な思いをして登ってきて、そしてこの山頂…。
と、寂莫感に襲われつつ、一人ぽつんとメイズの最奥に座っているかのようやった山頂…。
だけど今はぜんぜん雰囲気が違う。こんなにブナが周りにに生えていたなんて。
ゆったりと、そこここに腰を下ろしてくつろげる森林浴効果のある林のような感じになってます。
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山頂もいい感じ。
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晩秋には、ぜったいみんなと一緒に来よう。
そう思いながら、ぬかりちゃんが作ってくれたお弁当を食べて、
ブンタンももらって食べて、「シェーッ」をやってから下山。
下りは、面白い話をいっぱいしたり聞いたりして、やっぱし高校の頃から続く
友だちっていいすね。
山頂から作業道まで下りるのに約1時間、そして作業道を歩いて駐車場までは、
行きと同じ40分でした。
今年の課題の一つの戸中山、来られてよかった。
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