あ〜ぴょんの山レポ

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〜2006年7月29日/寒風山(1,763m)〜笹ヶ峰(1,860m)縦走〜

今日は久々に寒風〜笹縦走をやる。しかも、ピストンではなく、一ノ谷わかれから
寒風大座礼林道(西線)へ下山する。

という計画を、「山、行かん?」 と、鳥やN氏に持ちかけられた。行ぐ行ぐ〜!
N氏とは、1年ちょっと振りぐらいの同行になるが、今回はいつものメンバーが集まらず、
結局二人山行となった。

■登山口〜桑瀬峠

今回は登山口と下山口が離れているので車2台で行って、両方に車を止めることになった。
まず、下山口の「林道寒風大座礼線」へ私の車を止めたのだが、ここはまだ全線通じておらず、
このときの一番奥である「一ノ谷橋」の手前に止めた。
この、「一ノ谷橋」のかかっている渓流沿いに下山するのだそうだ。

そしてN氏の車に乗り込み、約30分、寒風茶屋の駐車場に到着。
支度をして、いつもよりちょびっと重めのザックを担ぐ。
携帯は、ヒップバッグに引っ掛けた。デジカメも、ストックも持った。

 「よっしゃ。」

と言うと、N氏が、

 「このオレンジのバッグは置いていくが?」

と言う。

 「うん、それは、置いて行くが。」

財布はザックに入れたし、大丈夫。あとは下りてくるまで用事がない。
と思ったが、実は大丈夫ではなかったことがあとでわかるのである。
こんなときは念のためもう一度、置いていくバッグの中を確かめることが大事なのである!

寒風茶屋登山口。
おなじみっすよねー。

しかし触りもせず、自信満々にN氏の車の中にオレンジのバッグを転がしたまま、登り始めた。
寒風茶屋からの取り付きは段差がきつく、かなりペースを落とさないと
あっという間に息が上がる。山登り初体験で寒風山や伊予富士を選んでしまうと、
だいたいの人はこれに先制パンチを食らってヒーヒー言う。ゆっくり!なのだ。

それでも年に何度も行っているとけっこう平気になってくるものだけど、あ〜ぴょんも
1年ちょっと振りのせいか、ヒーヒーまでは行かずも「へぇ、」ぐらいは言ってしまった。

登り始めてから約20分、この辺はあんまり花がないのでウバユリの実でも撮ろうかな、
と思ってデジカメを構えるとすぐに電源が落ちた。あー、電池切れやー。
ヒップバッグを開けて中をゴソゴソ、、「あっ、、」
探っているうちに気づいた。
予備の電池、オレンジのバッグの中に入れっぱなしやった。

 「置いて来ちった。ま、しゃあない、携帯で撮るわー。」

でも、こっちもいつバッテリーがなくなるかわからないので、ウバユリを撮るのはやめた。
カメラ機能を多用するとやっぱりどしてもバッテリーの消耗は激しくなる。

桑瀬峠に上がる直前はいきなり日が射してきて暑いだろうなあ、と言ってるうちに
背中のザックの重みがちょっとずつ辛くなってきた。

 「今日ってたぶん、下は猛暑ながでねえ。」

桑瀬峠のちょっと手前。
空の状況は、常に雲が変化している。

痛々しい伊予富士の登山道の崩壊場所を見ながら、暑さと重さに堪え、桑瀬峠に着くと、
やっぱりここは、夏でも風が吹き抜けていた。

 「やっぱり涼しいねー。」

とN氏がほくそ笑む。

桑瀬峠。
伊予富士への登山道へ
少し上がって撮りました。

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■桑瀬峠〜寒風山山頂

少し休んで寒風山へ笹道を緩やかに登っていく。この辺は南に面した広大な
ササの斜面の中を進み、振り返ると伊予富士のギザギザがガスの中に見え隠れする。
晴れていても天気が崩れるのかと心配になるぐらい、激しくガスが動くのだ。

ササの南面を過ぎると北側に回り込み、植生がちょっと変わる。
北側の足元は鋭く落ちている場所が多く、ロープを張ることで危険回避が
されている。金属で作られた「止」の型が先端に付けられている杭があったりもする。
ロープの向こう側の急斜面には、一面ヤマアジサイの群生が、いまだ青い花を咲かせていた。

北側の下斜面にヤマアジサイがびっしり!

そしてこの辺には白くて細長いつぼみをいっぱいつけたツツジが群生している。

 「これー、なんいう(何ていう)ツツジのツボミやったっけ。」

細長いつぼみの先が濃いピンクに染まっている。のど元まで名前が出ている。
ちちったように反って開いた先に長く突き出たしべの画像がフッと頭に浮かんだ。

 「あー、ホツツジや。」

まだほとんどがツボミの状態だったがポツポツ、咲いているものを発見。やっぱり
ホツツジに違いなさそう。

ホツツジのツボミ。
これは少し手前のササの中に
咲いていたナンゴククガイソウ。

岩場の鉄梯子を越え、少しの樹林の中を進んでいると、近くの枝に小さな鳥が止まった。
のど元が少しだけ黒い。

 「あー、これこれ!コガラや。」

ぼさぼさ頭のヒガラの方がどっちかと言うと好きやけど、
寄ってきてくれるならコガラもかわいい。

 「ホシガラス、おらんろか。」とN氏。 

 「おったらえいねえ。」

実は少し前から、靴の中のインソールが高くて、土踏まずを刺激しすぎて痛くなってきた。
寒風山の山頂に着いたら中の取り外せるパーツをひっぺがしてしまいたい。
山頂まであともう少しだからがんばろう、、と思い、休み休み登っていると、
左手側から突然、「ガー、」という鳴き声が聞こえた。

 「あれ、そう?」

 「姿を見んとはっきりとは、、、」

少し歩いたところでふいに、パタパタパタッと頭上を黒いのが横切っていった。

 「やっぱホシガラス?」

 「そうやったねえ。 おるねえ。」

下から見ると尾羽の先が白くて目立つね。今日見たのは1羽だったけど、
夏場、西赤石山の岩場なんかで見られるホシガラスのファミリーは
すんごいかわいいのだ。
でも、1羽で飛んでいく姿もどことなくのんきな感じがして、あ〜ぴょん、
心のトゲを抜かれる思いがした。

N氏撮影の、
寒風山山頂手前から望んだ
伊予富士方面。
左手に崩落場所が見えています。

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■寒風山山頂〜笹ヶ峰

午前11時、寒風山山頂に着いた。ガスの動きが激しく、ときおり周りが真っ白に
なったりするが、次に目指す笹ヶ峰や、チチ山の姿は見えている。
動かないとさすがに涼しいので、靴の中のインソールの土踏まずの部分を取り外して、
水分補給をしてからすぐに笹ヶ峰に向かう。

寒風山の山頂にて。
実はこのとき、携帯のカメラ機能を
マクロモードに切り替えたまま
写してしまっていて、このとおり…。

縦走路はいったん下りになり、ササの丘状に出ると、N氏がふいに、

 「あれ、右手のはクマタカやないろうか。」

というので顔を上げると、前方で2羽の大型の鳥が舞っていた。
シルエット気味だけど、種類が違うのが私にもなんとなくわかった。
N氏の言う方のは、悠々と旋回していて、羽の先が少〜し上がり気味。
かっこえいー。しばし立ち止まって見つめてしまった。

 「おるねえ、、、。」

とまたもやN氏がつぶやく。
全国的には数が、減っているらしい。
(鳥やN氏は、いわゆる ”鳥屋” さんではない。”山や” ”滝や” という意味の ”鳥や”である。
 ちゅうか、私が勝手につけたHNなのであります。 )

寒風山から笹ヶ峰を目指す。

目の前に笹ヶ峰やチチ山を見ながら下りきると、どどーんと大きな笹ヶ峰の
横腹を斜めに登っていく。どんどん迫ってくる山容が見渡せなくなり、自分が
その風景の一部と化すると、登りがきつくなってくるが、そのあとの山頂への
アプローチは直登ではなく、横へ横へ流れていく。
来るたびにそれがもどかしいのだけど、かといって笹の中を直登していたとしたら
それはそれで 「きっつー!」 とか言って文句を言うのは間違いない。

もうちょっとで笹の山頂っす。

笹の中の分岐まで来ると、はあ、やっと来た、という気分になって写真を撮って
もらったりして。

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