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あ〜ぴょんの山レポ

蟠蛇森朽木峠ルート(登った日は2005年2月13日)

佐川町の川ノ内から朽木峠へ向かった。

斗賀野トンネルの手前から旧道に入り、脱藩の道の看板のある、
川ノ内へ向かう道を左折すると、わりと新しい車道が続いている。

この広い車道の途中に止めて歩かねばならないが、途中で路面が剥がれ、
工事中になっていて、その先ですぐに道が狭くなっている。

狭い道の先は1軒の民家で車道が終わっているので、車は手前に止め、
500メートルほど歩いて登山口へ向かう。

土手のように高くなった道へ上がり、休耕田の横の道を奥へ進む。
その休耕田を挟んで左手の頭上には、蟠蛇森の鉄塔が2基だけ見えている。

道なりに奥へ歩くと、途中で左下へ行く道との分岐があるが、右上の道を行く。
すると突然、造成中の林道へ出るが、ここは山側へ渡ると
その先にまた奥へ続く道がある。
緩く登る道は、雨が降ると水の通り道になるのか、足元の土が洗われ、
赤土と、地面に食い込んだ石が露出している。しかし歩き難くはない。

車道終点から約15分で、前方に朽木峠が見えてくる。
木々に囲まれ薄暗いが、昔の峠道の雰囲気が漂う、渋い場所である。
ベンチなども置かれ、龍馬脱藩の道の順路の案内板や、関所「葉山藩」と
書かれた門構え、その右奥に馬頭観音や竹で組まれた櫓などがある。

朽木峠。
坂本龍馬は脱藩のさい、この道を葉山方面へ越えていったといわれている。
「関所」の門の右手奥の竹林の奥に、
竹で組んだ櫓がある。
数年前は登ってみたが、現在の強度は不明。

ここから関所の門を抜けると急なつづら折れの下りとなっていて、
葉山(現在の津野町)方面へ続いている。龍馬はこの順路を辿ったといわれるが、
逆からは、五山文学の双璧と言われる「義堂」、「絶海」という高僧が越えたとも言われる。

蟠蛇森山頂へは、その道を下らず、左手の尾根に沿って登っていく。
指導板はないが、疎林の中に、踏み跡が見える。
すぐに倒木に遮られるが、小さく迂回すると、いったん尾根の右手の横道へ逃げ、
狭い足元に注意しながら約10分で左上に折り返し、再び尾根に上がる。

その先で少し平坦になり、赤いテープがバラバラとついていて、どっちへ行くんだ、
と思う場面もあるが、左へ逃げたり右へ戻ったりしながらも必ず尾根上に戻ってから、
植林の急登の根元に着く。

植林帯はほぼ、直線的に登っていくが、足元は黒っぽく柔らかい土に覆われ、踏み締めやすい。
ここで一気に高度を稼ぎ、登りきると、大木が倒れて根元が起き上がっている横を通り抜け、
また少しヤブが多くなる。赤テープを追って小木の枝をよけながらどんどん進む。
途中、倒木が道を塞いでいるので、それは左端の方から潜るとよい。
尾根上に戻るのを忘れずに。

倒木がルートを塞いでいる。
ここは左の方から木の下をくぐってから、
また元に戻る。

再び少しだけ植林の中を登る。
左手、植林の向こうに枯れたススキが茫々と伸びている場所が透かし見えるが、
数年前に初めてこのルートを登ったとき、あ〜ぴょんはそのススキの窪地の「どこか」を
ひっしに巻いて、這う這うの体で山頂公園の入り口に辿り着いた。
ルートを完全に外していたわけである。

そのときのことを回想してみた。
5、6年ほど前に、佐川町の川ノ内から朽木峠経由で蟠蛇森に登ってみた。
朽木峠までは、竜馬脱藩の道ということもあり、昔ながらの明瞭な峠道だった。

しかし、そこから蟠蛇森へ登るための尾根道は、途中からどっちへ行けばいいか
迷ってしまうようなヤブがあり、朽木峠への途中で出会った猪狩りの人の、
「尾根上を行け」という忠告を、守りたくてもどうにも通行不能な個所に
行き当たってしまった。

やっとの思いで植林に入ると、それまではポツリポツリと見え隠れしていた
赤テープもいっさいなくなり、かすかな踏み跡を辿ってひたすら東を目指す
しかないという、心細い状況になってしまった。
その頃にはもう、尾根から数メートル北側に下がったあたりを、尾根と平行に
辿っていた。辿りながら見上げた尾根上には、相変わらずヤブが連続していて、
あの中に登山道があるとは到底思えなかった。
しかし、辿っているポイントも、道はないのである。いくらか木の枝が透いた
部分を、選び選びどうにか進めているといった感じなのだ。
右手前方には、すでに鉄塔が見えている。なのに、行き着けない。
そのうち大きな窪地にススキがザザンッとはびこった傾斜地に行き当たって
しまい、そこをどうやり過ごしたのか、上に回ったのか下に避けたのか、
記憶に残っていないほど一心不乱にヤブを泳いで、半ば放心状態で山頂公園の
入り口付近の横道に出た。

今思えば、植林に入ってから、まったくルートを外れて進んでいたのである。
朽木峠からの道は、山頂の一番西の奥にたどり着くのだから、
やはりヤブに阻まれながらも、尾根上に戻らなければいけなかったのだ。

さて、現在はテープに誘導されながらの最後の植林の登りが終わると、
石灰岩が点在する明るい稜線に出て、程なく三角点に着く。朽木峠から50分ほど。

三角点のある場所は少し殺風景だが、東の方へ進むとアセビの木がたくさんある
山頂公園広場がある。足元は天然芝。
4月ごろになるとそこから「ハルリンドウ」の花がたくさん顔を出し、めっちゃかわいい。
他にも小型で白い「ニョイスミレ」の仲間も咲く。

山頂の公園から見える
須崎湾周辺と太平洋。

立派な案内方位板が設置されているが、写真を使っているのですごくわかりやすい。

上の写真と
見比べても、
そのまんまですね。

下山は来た道を戻るが、車を回送できるなら、桑田山側に下りてもまた楽しい。

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