あ〜ぴょんの山レポ

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〜2006年10月9日/雨ヶ森(1,390m)〜

久々に雨ヶ森に登った。秋口に登るのは初めてだ。
いつも初冬か、春先に登っている。冬枯れの後じゃないと作業道の草が
相当うっとおしく伸びていることが想像されるからだ。
草が伸びていると虫もいるだろうし、全体的にきつい山だから、
暑苦しい時期は大変だと思うのだ。
だけどあ〜ぴょんは、冬の猟期も登るのを遠慮している。
猟期になると、犬小屋を荷台に載せた軽トラが、登山道周辺には何台も止められている。

が、今年の春先は登っていないこともあり、ふと、秋に登ろうかなと思い立った。
だいぶ涼しくなってきたし、まだ多少は草が残っているだろうが、
通行困難なほどじゃないだろう、と思ったのだ。

■登山口〜作業道終点

樫山登山口に着くと、スクーターが1台止まっていた。地元の人が作業に来ているのか、
とも思ったが、もしかしたら登山客かもしれない。車は1台もなし。
登山客がいるとすれば、1人ということか。
今日は念のため、蚊取り線香を持ってきた。だけど、マッチを忘れた。
登り始めから点けるつもりだったけど、まあ、必要になればガスストーブを出して
その火で点けることにして、いったんザックのポケットに仕舞った。

最近は膝の可動をスムーズにしたくて、ショートパンツにキネシオタイツという身軽な
いでたちだけど、作業道の終点から先は膝から下をカバーするスパッツがいるに
違いないので、これもザックにねじ込んで出発。

登り始めは植林帯の中の斜面の「近道」を直線的に登っていく。ゆっくり一歩ずつ登っても
すぐにしんどくなるけど、ジグザグに伸びた未舗装の作業道をずっと歩くと
時間がかかりすぎるのだ。

植林の中を直登する「近道」。
何度か林道に出会いながら通り抜ける。

だけど今日は、あんがいトコトコ登っても息が上がらなくて、ちょっと嬉しくなった。
毎日、3.5リットルの水を背負って踏み台昇降しているが、最近、心拍数が
なかなか上がらなくてちょっと困っていた。だけど、雨の登山道を登ったらすぐきつく
なるだろうと思っていただけに、これは嬉しい誤算。
今回、植林帯の「近道」を20分足らずで登りきった。

最後の近道を登りきったら、
作業道を登る。
シコクアザミも
けっこう咲いていた。

その後の、ぐりんぐりんカーブしながら伸びている作業道は、相変わらず長い!
しかも、夏の間に草茫々になっていて、うっとおしいのなんのって!

草茫々の作業道。
深い所は腰下ぐらいまで伸びてた。

ザックの中に仕舞ったスパッツが、作業道ですでに必要な状態。
そして、作業道に座り込み、ガスストーブを取り出して、蚊取り線香にも火をつける。

そんなこんなして登っていると、下山してくる人がお一人、いました。
登山口にあったバイクの人かなー。なかなか精悍な感じの人だなー。
スキンヘッドだし…。(*^_^*)
なんてなことを内心思いながら、あ〜ぴょんは単調な作業道歩きに
飽きが来ないよう、今日はイヤホンをして、人間椅子を聴きながら登っていたので
あまりお話はせずに挨拶だけしてすれ違いました。

途中、作業道から樹林帯の中に赤テープがあったので、
そっちへ寄り道して、シコクブシだらけの斜面の中を直登したりして
けっこう足を使ってしまい、また作業道へ出たときちょびっと足が
重く感じてしまう。すかさずアミノバイタルの顆粒を口へ。

寄り道した樹林帯の斜面に
咲いていたシコクブシ。
こんな感じでテープがあって、
辿っていくと再び作業道へ抜けますが、
小木をよけながら斜面を登るので、
時間的にショートカットになったか
どうかは疑問。(^_^;)

草茫々の作業道をさらに登っていると、アキチョウジの花とシロヨメナ?の花が
いっぱい咲いていて楽しい、、と言いたいところだけど、"草茫々さ" がもの凄くて、あんまり楽しくない。
足元の小石やデコボコが見え難いし、下りも神経使うだろうなあ、、、
と予想すると、やっぱりここには夏から秋口までは来ない方が身のためだと思うのである。

■分岐〜山頂

作業道のつづら折を何度繰り返したか、やっと、終点の行き止まりと、その手前に
登山道への分岐が見えた。緑の色が濃いなあ。
折り返しても折り返しても続く、草茫々の作業道にイラッと来始めていたところ
だったので、山へ直接取り付けるのが嬉しかった。
ここから先は、音楽プレイヤーを止めて、イヤホンも外して登る。雑木に引っ掛けたりすると危ないし、
周囲の音にも注意して登った方がいい。

作業道終点の手前にある分岐。
折り返すような感じで少しの間、
横道になっている。

横道を進んだ後、根が浮き上がって揺ら揺らする木の根元にある分岐から、尾根に取り付く。
がっしがっし、両手も使って取り付きを登ると、続いて樹林の中の急登。
登っていくほどにきつくなる。さすがにふくらが張って痛くなるので、
ときどき足を休めながら、じわじわ登っていく。1200メートルの指標がみえた。
山頂なんて、まだまだ見えないが、しだいに頭上が明るくなっていくのを見ると
モチベーションは上がる。

よく枝打ちされた植林の中に
標高1200Mの指標。
1200Mの指標から20分ぐらい登ったところ。
いつもなら、ヒイコラ言っているところだけど、
今日はまだ余裕があって、ちょい、
キツネにつままれた感じで…。

だけど、初めてきたとき山頂と思ったらまだだった "がっかりピーク" があるのだ。
(そう呼んでいるのはあ〜ぴょんだけなのであしからず。)
登りきったと思ったのに、前方の木の間越しに、まだずっと高いピークが透かし見えて、
まだあんなところまで登らんといかんがぁ?って、がっくりくるんだけど、
そう思いながら登ってみると、実はそこから15分もかからない、ということも
今はわかっているので、よっしゃ、あとひと登りだ、と気合を入れてぇ、、
実は少し下りになる。(笑)

がっかりピーク』もとい、
『あとひと登りピーク』から垣間見える、
雨ヶ森山頂。

コルからまた登りになって、来た来た来たーっ、
最後の直線の先に見えてくる山頂の姿が好きで、  あれ? 好きで、、

好きな山頂の姿が、、  草茫々で見えない!  

本来ならこの辺から、
先にすでに見えている山頂まで登り着く間の
ワクワク感が大好きなのに、、
く、草ぼうぼうだぁよ〜〜〜!

ガサガサガサっと背丈より伸びた草を掻き分けて掻き分けて、、、出た!雨ヶ森山頂。
あっら〜〜〜〜、、 ここもやっぱり、草、茫々、、、、、。 

■雨ヶ森山頂

360度、草、ぼうぼう。。。  

独立峰もこれではねぇ、、、。

筒状手箱なんか、背伸びしないと見えないじゃないか。夏は、こんなになるのか。

草丈が高くて、祠さんの上の石の横に立って背伸びをして、石鎚山や筒状山・手箱山を撮りました。

ちょっと、テンション下がりながら、祠さんの前まで下がってお参りをして、
わずかなスペースしかなくなっている地面の上にレスキューシートを折って敷いて、
虫がうっとおしいから、とっくに消えてしまった蚊取り線香を新しく取り出して、
点けて地べたに置く。そして、お湯を沸かしてラーメンを作った。

携帯でブログにメール送信していると、ふと足元にこぼれたクロレラ麺の欠片が
動いているのに気がつき、よく見ると、さっそくでっかいありんこが重たそうに
麺の欠片を運んでいる最中だった。すんげー馬力。敬意を表して、邪魔になっていると
思われる私の足を浮かせて通過していただこうと思ったら、足を動かした振動に驚いて、
そのありんこ、クロレラ麺を放り出して一目散に逃げていってしまった。
あらら、ゴメンナサイ。

ふと、思った。
誰もいない山頂で、こんなひと時を過ごすことが、私にとって小さい頃からの
憬れだったような気がしてならない。こんな時間を、夢見ていた気がするのだ。
単独でないといけないわけではない。
いけないわけではないけど、誰かといると、それはまた別のものになる。

ラーメンを食べていると、さっきのありんこだろうか、また麺の欠片が動いていく。
今度はじっとして見送る。よく見ると3つぐらい動いている。
もうそろそろ冬籠りだろうから、運べるものは片っ端から運んどけ!
とか思いながらはたと、食料の入ったビニール袋の中に進入されたら
困るなと思って中を確認。セーフだった。口を閉めてザックに仕舞う。

山頂でじっとしていてもそれほど寒くはなかったけど、あんまり長居をしていると、
蚊取り線香がまた途中で終わってしまう。(ミニだから2時間ぐらいしか持たない)
道具を片付けて、山靴の紐を締め直して下山開始。

また来るよー。

 

■下山

雨ヶ森の登山道は、登りはキツクて、下りは、、足がガタガタになる。いろんなふうに
ガタガタになる。膝にきたり、つま先にきたり、足の裏にきたり。
急斜面を踏ん張って下りる場面が多いからだ。あ〜ぴょんは足の裏にくることが多い。
ダメージの少ない下り方は、いまだ模索中。山によっても違う。

草を掻き分け、ササをガサゴソいわせながら降りていると、なんか、左手側の下斜面の途中でも
ガサゴソいう音が聞こえる。もしや、、と思って立ち止まり、聞き耳を立てると、
やっぱりなんかいる〜。
そおっと下を覗きこんだ。ひゃっ!いる!
りっぱなイノくんが、すぐそこにいたのだ。まだ下を向いて鼻でフゴフゴやっているうちに、
あ〜ぴょん、ヒュンッと、すぐに頭を木陰に隠した。
こっ、こえ〜〜〜っ。

最近、イノシシと鉢合わせして噛まれたというニュースが多いからなあ。
イノくんとの遭遇は初めてじゃない。でも、今回は、近い!
駆け上ってこられたら、たぶん逃げ切れない。
だけど、じっと身を潜めていたら、地面を穿りながらどんどんこっちに上がってきそうな
気もするから、木陰に身を隠したまま、側の枯れ木をストックてバシバシ叩いて音を出した。
ブヒッ、、と鳴いて、ガサガサと逃げていく気配がして、静かになった。
そおっと覗くと、いない。ホーッ。ほんま、こえぇなあ。。

イノシシがいた斜面。(暗いところ)

しばらくはまたニアミスしそうで、時々立ち止まって聞き耳を立てながら下った。
だいぶ開けた木立のところまで下りてくると、視界が広くなったせいか、だいぶ緊張が解けた。

横崖の木の根元の分岐まで下りると、そこに、ジンジソウが咲いているのに気がついた。
コケとの対比がきれいだった。

ジンジソウ(ユキノシタ科)
横道を通って下山する。
先で折り返すように作業道が
通っているのが、下に見える。

草茫々の作業道は、下りるのも長くて、おまけに下山のときの方が小石や穴ぼこなんかの
障害物に足を取られやすくて苦手。だけどがんばって、黙々と下りる。

長いなあ、、と思いつつふと横を見ると、
え?サラシナショウマ?
登ってるときはこんなに咲いてるってことに
ぜんぜん気がつかなかったす。

やっと植林帯の近道へ入ったときは、午後5時前になっていた。
とっとと下りよう。と思って一歩足を下ろしたとたん、ストックが縮んでそのまま右腕から
ズリこけてしまった。柔らかく落ちたので怪我はしなかったけど、そのあと、
登山道まであと10分ほどのところで、サングラスを落としていることに気がついた。
あっちゃー、どうしょう。。取りに戻れば暗くなるなー。、
あんまり高価なものではないのだが、買って間もない。

悩んだけど、結局そのまま下山した。なんか、右足の甲もちょっとピリピリきてる。
靴紐を、締め過ぎたかなー。

また、次に来るときは、やっぱり春先かな。これから草が枯れて、
冬の間に雪が一降りすれば、立ち枯れの草もぺしゃんこになって、360度パノラマ独り占め!
のあの爽快な山頂からの眺めが楽しめるだろうし。

雪の雨ヶ森もすばらしい眺めだろうとは思うけど、寒そうなのがなー。
林道(車道)は、けっこう早い時期から凍ってゴリゴリになっていたりする。
(林道といっても、全面舗装されています。)

登山口まで下りてくると、バイクはなくなっていた。
薄暗くなりつつある林道で一人、帰り支度をするときの寒々しい雰囲気も、
近頃はあんがい好きだったりする。

 

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